月は とぉに のぼっていた

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    見えないけれど あるんだなぁ
    雨がざっざと 降っていても
    新月でも
    月は やっぱり あるんだなぁ


    とても 遅くなりましたが
    ゆだま 十泡目から ぽこり の詩的宴にて
    "日々の暮らしを通して自然とつながること" をテーマに
    皆様が持ち寄られた 詩 をご紹介します

    先ずは 白井明大さんの紹介くださった詩から
    当日は詩人の 貞久秀紀さんをお連れくださりました
    そして 貞久さんの隣に座し ご本人の詩を朗読されました
    その朗読に耳を傾ける貞久さん

     貞久 秀紀 『明示と暗示』 から数篇


    他の方々の持ち寄り詩


     「友人の Navajo 族のメディスンマン "Dennison Tsosie, Teddi Tsosie"夫妻の 
      "Spirit Visions: The Old Ones Speak" という書籍から、 
      "MOTHER EARTH" と "CIRCLE OF LIFE" という二編の詩を拙訳で紹介
      させていただきました。

     メディスンマンとしての責務の成果を目に見える形で感じることがで
     きず、自分の無力さを痛感しながら、ため息のように吐き出した、魂
     の叫びのような詩です。それにもかかわらず、先住民の世界観がにじ
     み出ている作品です。

     「母なる大地、マザーアース」
     
      マザーアース、あなたは賢明な存在
      別け隔てなく私たちをはぐくむ
      夜、あなたの傍らで眠るとき、安らぎを感じる
     
      伝説は、我々はあなたの心の中から生まれたと言う
      私たちはあなたの一部
      私は知っている、あなたは、我々と同じように、いのちを持ち、感じ、感情を持つことを
      にもかかわらず、欲望を満たすためにあなたの体は切り刻まれる
      私は知っている、川や泉は、あなたの血管であり、血液が流れることを
      にもかかわらず、汚物で満たされる
      マザー、どうしたら、我々に対してそのように忍耐強くなれるのか
     
      今日、あなたの、強さと知恵が私に触れた
      導いてください
      あなたと同じように感じれるように
      再びあなたの一部になれるように
      いつか、あなたのようになれるように
     
     「いのちの環」
     
      いのちの環、創造の環
      いのちの最初の礎。
      いのちの環の中では、いのちのエネルギーは正しい方向に動く
      いのちの環の中心で、いのちが生まれ、いのちがふたたびひとつになる
     
      長老たちが、知恵を授けてくれる場所、いのちの環
      私たちの儀式も環の形の中で
      環の形になって集うとき、常に我々は強くなれる
     
      私たちは、かつて、いのちの環を離れ、4つの方角に向かって旅をした
      今、再び、環の中に集い、長いときを待ってくれた長老たちとひとつになる
     
      グランドマザー、聖なるいのちの花粉で祝福するために、私を待っている
      グランドファーザー、神聖なスウェットロッジの中で私を清めるために待っている
      彼らの声、彼らの祈り、彼らの太鼓の響きが聞こえる
     
      長いあいだ、私は、このいのちの環の中で祖先の精霊たちに抱かれ、愛されること待っていた
      マザーアースとファーザースカイが出会う場所
      ついに、全ての創造の環の中で還るべき場所に還る
      私はすべての存在とひとつになる
     
       (紹介者より紹介文を一部抜粋しました)」


     斎藤 茂吉 『万葉秀歌』 から
      北山につらなる雲の青雲の星離りゆき月も離りて〔巻二・一六一〕持統天皇


     いがらしみきお 『ぼのぼの』 から
      わかってるのに
      できないってなんだろう
      ボクの言うことを聞いて
      くれない手や足や背中が
      あるんだろうか
      ボクの言うことを聞いてあげ
      たいけど聞いてあげられない腰や
      首やワキの下があるんだろうか
      あるんだろうかったら
     

     正岡 子規 
      花に行く足に二日の灸かな


     まど・みちお詩集 『こんなに たしかに』から数篇
      「どうしていつも」
       太陽
       月
        星
      
       そして
       雨
       風  
       虹 
       やまびこ
       
       ああ 一ばん ふるいものばかりが
       どうして いつも こんなに
       一ばん あたらしいのだろう


     やなわらばー 『ゆくい歌』 CDから
      「アカユラ」


     はせみつこ編・飯野和好絵『しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩』から
      谷川 俊太郎 「ハヒフペポ」
       
       あめがしとしとふっている
       ハヒフとペポがあるいてく
       ハヒフはおおきなかささして
       ペポはちいさなかささして
       ハヒフペポ ハヒフペポ
       もうすぐふゆがやってくる

       のはらにしろいかぜがふき
       ハヒフとペポはけんかした
       ハヒフはそらをながめてる
       ペポはらっぱをふいている
       ハヒフペポ ハヒフペポ
       もうすぐゆきがふるだろう

       だれかしらないひとがきて
       むりやりペポをつれてった
       ハヒフはペポのなをよんだ
       ペポはハヒフのなをよんだ
       ハヒフペポ ハヒフペポ
       もうじきうみもこおるだろう



    以上が朗読された(または曲をかけた) 詩 のご紹介ですが
    もちろん ここから派生して 好きな詩の 披露宴でした
    ご参加くださった方には後日 
    詳細や頂きました感想などをご紹介します


    雨音の中
    届く声から 情景を描き 妄想(にまで発展(笑))
    私を含め 何人かはそんな風に 聴いていたのですが
    他の方は どうやら 違ったふうな聴き方をされていたようで
    そんな発見なども おもしろかったです

    ひとかけらの ことばが
    だれかに 届くということは うれしい
    そんなことも感じた宴でした


     
     貞久 秀紀 『明示と暗示』 


      

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